インタビュー|中野坂上の歯科/歯医者 前島歯科医院

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患者さまが気軽にご来院いただける「かかりつけの歯科医院」

私は当院が、患者さまが気軽にご来院いただける「かかりつけの歯科医院」にしていきたいと思っています。その実現のために患者さまとの信頼関係を重視してきました。そして良い関係を築くには「歯科医師」というより「人」として、患者さまに認められる必要を感じています。

私の祖父と父もまた歯科医師でした。そして2人ともその地に根差した歯科医師として、地域の方々に慕われていたと思います。彼らから学んだことを糧に、私もまた「人として」皆さまに必要とされる歯科医師になりたいと思っています。

前島歯科医院の目指している姿について教えてください。

私は前島歯科医院が患者さまにとって、気軽にご来院いただける「かかりつけの医院」であれば良いと思っています。そしてそのためには、患者さまが通いやすい環境をご用意することがなによりだと考えています。

歯科医院は、本来なら通いたくないところかもしれません。治療で痛い思いをしたり、不安を感じたりしたことのある方なら、それはなおさらですよね。私はそのような方にも気軽に通っていただくために、痛みを抑えた治療にこだわり、事前説明にも力を入れています。

患者さまのことを考えて、その気持ちに配慮することで始めて、皆さまに「ここならずっと通ってもいいな」と思っていただける歯科医院ができあがると考えています。

前島歯科医院に来られた患者さまに「なってほしい姿」とはどのような姿でしょうか?

数ある歯科医院の中から当院を選んでいただいたからには、来ていただいた方には幸せになってほしいですね。それは痛みが取れたり、悩んでいたことが改善されたり、といった些細なことかもしれません。しかしその積み重ねが、患者さまと医院との信頼関係につながれば良いと思っています。

お口のどのようなお悩みでも、遠慮せずにまずはご相談にいらしてください。私はそれをきっかけに、患者さまと末永いお付き合いができれば幸いです。

歯の保存を重視しているそうですが、歯を残すことはどうして大切なのでしょうか?

どれほど良い材料を使った、どれほど良い治療でも、天然の歯にはかないません。だからこそ私は、できるだけ歯を残せるように努力しています。しかし、ただやみくもに歯を残すことが良い結果につながるとは限りません。悪くなった歯を残すことで、かえってその後の治療が難しくなってしまうこともあります。

そのあたりは、患者さまの10年後、20年後まで視野に入れて判断する必要があります。そして患者さまと長いお付き合いをすることで治療に責任を持てることが、地域に根差した医院の強みだと思っています。

歯はとても貴重なものですが、それを抜くにしても、残すにしても、大事なのは患者さまにとってより良い結果につながるかということです。患者さまを中心に据えた考え方は、これからも大切にしていきたいですね。

患者さまとの信頼関係を本当に大事にしているのですね。

とはいえ「歯科医師と患者」という関係にこだわっていては、なかなか互いに打ち解けることは難しいものです。そのため私は患者さまをなによりもまず「一人の人」として考え、患者さまにもそう思っていただけるように努めています。患者さまとよくお話しすることにしているのも、その考えが出発点ですね。

一人の人間として「長く付き合いたい」と思っていただけるように、必要な努力は惜しみません。

3代で歯科医師をされているそうですが、その経験は診療にどう活かされていますか?

父と祖父からは、歯科医師としてのモラルを教わった気がしています。「医は仁術」という言葉にもあるように「誰かのためになるように努力する」という、父や祖父から学んだ考えは診療にも活かされていると思いますよ。

また歯科医師としてのやりがいを教えてくれたのも、やはり身近な2人でした。子どもの頃、父と近所を歩いているとよく道行く人に「先生!」と声をかけられたものです。「先生のおかげで…」といった感謝の言葉をいただいている父を見て、子どもながらに誇らしい気持ちが胸に湧いてきたのを覚えています。

今は自分自身が歯科医師になり、医院の外でお会いした患者さまとあいさつを交わす立場になりました。そしてその度に、子どもの頃の憧れに少しでも近づけていたら良いと思っています。

勤務医時代のご経験についてお聞かせください。

私は歯学部を卒業後、1つの医療法人で17年間診療を続けてきました。特に自由診療中心に取り組むことができたので、開業に向けて自信をつけることができたと思います。また歯科口腔外科出身の恩師の先生から 親知らずの抜歯を学んだおかげで、歯ぐきの中に埋まった親知らずも抜くことができるようになりました。

もちろん恩師の先生方との出会いで得たものは、技術だけではありません。勤めていた医院の院長先生から言われた「1度診させていただいた患者さまは、ずっと診るつもりで仕事をしなさい」というお言葉は、私の診療理念に深く影響しています。

勤務医時代は今思い起こしても、良い先生や仲間に恵まれた楽しいひとときでした。そこでの経験が、私の現在の糧になっています。

担当歯科衛生士制にしたのはどうしてでしょうか?

同じ歯科衛生士が担当することで、その方の人となりに合わせた治療が提供できるようになるからです。長いお付き合いの中でその方の思いを汲み、それに合わせた配慮ができれば、医院は患者さまにとってより通いやすい場所になると信じています。

私は医院と患者さまとの、つながりを重視しています。そして歯科衛生士と患者さまとの関わり合いもまた、大切なつながりの一つだと考えています。歯科衛生士を担当制にすることで人に親しんでいただき、医院との結びつきを感じていただければ幸いです。

スタッフさんの自慢できる点について教えてください。

とにかく察しが良いというか、配慮が行き届いているというか、患者さまと良い関係を築くことが得意なスタッフばかりで助かっています。

当院にはお子さまからご年配の方、お仕事をされている男性、主婦の方にいたるまで幅広い層の患者さまがご来院されます。しかしスタッフは、性別も年齢も違うそれらの方々と、うまくお付き合いをしてくれていますね。患者さまが受付のスタッフと楽しそうにお話しされているのを見て、「ありがたいな」と思う瞬間も多くあります。

医院と患者さまとの良い関係を築くために、スタッフの存在は欠かせません。

忙しい方でも通いやすいように取り組んでいることはありますか?

忙しい患者さまの貴重な時間を無駄にしないよう、そしてなるべくお待たせしないように、完全予約制を取り入れている点です。決められた時間内に治療を終えることで、ご案内の時間が遅れないように気をつけています。

また、お仕事の都合に合わせた治療計画のご提案にもこだわっています。たとえば、必要な処置をできるだけ短期間のうちに終えて、患者さまが忙しくなる頃合いには時間が開いても良い状態にしておきます。そして通院を再開できたタイミングで、すぐに治療に取りかかるということも可能です。

痛みを抑えるためにしていることがあれば教えてください。

不安が大きいと、感じる痛みも増してしまいがちです。そのためまずは患者さまの不安を取りのぞく努力をします。治療の説明をしっかりして疑問を残さないことで、治療中の不安をやわらげていきます。

また、麻酔処置でも痛みを抑えるための工夫をしています。まずは歯ぐきの表面に麻酔を塗り、注射をする場所の痛覚をやわらげておきます。そうすることで針を刺す瞬間の刺激を軽減することが可能です。注射器は電動のものを使い、体温近くに温めておいた麻酔液を痛みに感じにくい一定の速度で流しこみます。

患者さまの中には、治療で痛い思いをして通院をやめてしまった方もいらっしゃるかもしれません。そのような方にも、痛みを抑える工夫をしていますので、気軽にお越しいただければと思います。